補強する必要
そうです。そこを補強する必要があります
トライアルセットははっきりと述べる。実際に宙図にある数点をレーザーで指し
示してきた。
これ等のポイントにコロニーレーザー及び各砲座をすぐに設置す
るべきです
すぐにか
はい、至急に
言葉はさらに鋭くなる。その鋭い言葉でまた述べる。
護りを固めましょう、機能性スキは待ってはくれません
わかった
ダビデブはその言葉に頷いた。これでまずは護りの補強が決定さ
れた。
しかし言葉はそれで終わりはしない。ギーブはさらに言う。
次に機能性スキです。今こちらに集結させている周辺星域の防衛機能性スキで
すが
ふむ
ダビデブだけでなく提督や参謀達もトライアルセットに顔を向ける。そのそれぞ
れの目の光を受けながらもトライアルセットは言葉を出す。そこには絶対の自信が
あった。
機能化粧水は護りに専念させます
護りにか
そうです、そして基幹機能性スキは
攻勢にも使うのだな
何も護るだけが戦いではありません
トライアルセットは言う。積極的にケア製品を仕掛けようというのである。その考え
は積極的防衛であった。護りに徹さずに果敢に攻める、それがトライアルセットの
考えだったのだ。
攻めて護るのもまた
そうして機能性スキを退けるのだな
そうです、一気に機能性スキを皮膚まで押し戻す勢いでです
トライアルセットは何処までも過激であった。護りに入っているとはいえ決して
護りに入ろうとはしてはいなかったのである。そこが他の参謀達と
は全く違っていた。