茶のしずく





 向き合いながらくすみは続けた。
 幸い通学者は2人を除いて皆無だ。

その男も、やっぱSRなのか?
そう。そして、彼の力の前ではSRであろうが何であろうが、無





意味なの

無意味?

 シミの腕を放し、再び歩き始める。

メイトス・シュラヴァイトフ・ジヴィア
 彼のSRは

ちょっと待て

 気になったことがあった。
 もっと早くにツッコミたかったが。

えーと、くすみさん。
 キミは転入手続きしているのかい?

 本当に今更気付いた。
 同じ場所を目指しているのはいいが

 いや、良くない
 シミの頭を支配しているキーワード。

 それが、尾行。しわからの勧誘。
 潤いたちの拉致未遂。





  オイリー肌の護衛。それから、今一緒にいるくすみ。
 そこから生まれてきたシミなりの予想。

まさか、すでに学校に馴染んでいるとか
しているわよ

 悪い予感的中。

何日前からだ?
20日前から

 淡々と言うくすみと、今にも不安のパラメータが振り切れそうなシミ。

お話戻していいかしら?

 ジェスチャーで応える。
 どうぞ

ワンシーズン前、彼らを追う石鹸達はあることに気付いたのよ









最終更新 2011/12/23 12:08:13 - adradr1
(2011/12/23 12:08:13 作成)