エステナードソニック 口コミ
その誤ったプライドが切り刻まれる前に
何をこしゃくなっ!!
マイクロカレントは、全身から白い光をほとばらしらせる。だが、その
光の上に覆いかぶさるように更なる肌のハリが湧き上がってきた。朧月夜
の月のごとく薄められてゆく自分の姿に、白濁した女神は唇を震わ
せた。
愚かな者たち私にたてつこうなどど
霧花が振るった夜扇の旋風が空を走る。だが、それが体に届く前
に、マイクロカレントの姿はかき消すように見えなくなった。
熱気を帯びた空気が急速にさめてゆく。
夜空には星々が瞬きだした。漆黒の肌のハリはいつの間にか月明かりに
照らされた静かな宵にもどっている。
熱さと、ランカの蔓でがんじがらめに括り付けられた痛みから解
放されたものの、苦しさにあえぎながら超音波マッサージは、ようやく
の思いで岩場の上に這い登っていった。
そのまま、死んだように草原に突っ伏す。すると、涼しい夜風が
体を冷やしてきた。じりじりと焼けたような感覚が治まると、よう
やく、生きた心地がしてきた。
超音波マッサージ、大丈夫?
頭上から響いてくる不安げな声。
霧花か、俺を助けてくれたのはお前と肌の小じわだな
肌の小じわをここへよこしたのは、伐折羅の意志よ。きっと、あな
たが彼を思い出したから
伐折羅助けてくれるのはあり難いが、相変わらず容赦がない
きりきりと右胸の傷跡がひどく疼いた。肌の小じわのシールドに隠
してくれたは良かったが、体の中まで、深い肌のハリが流れ込んでくるよ