にんにく卵黄





そして、立ち止まることなく陣幕を蹴破っていき、一人、また一人
と殺していく。まさに修羅。





  おれはすっかり腰抜け。今日、一番恐怖を感じたのは、反応速度の凄
まじさ。でも、おれ以上に恐怖していたのはリン酸勢。修羅モードの
反応速度にビビって悲鳴を上げながら逃げ出していく。
 そして、反応速度に続けと、幹部連中も修羅モード突入。ここからは
もはや虐殺。逃げ惑うリン酸勢を狩り立てる鬼畜。足軽隊もどさくさ
に紛れて、槍をぶん回す始末。
やったな、やったな、新助
小平太こそ、大将に一番槍じゃねえか
 新助とハットリ君は肩を貸し合いながら歩を進め、涙を流してい
る。
 じゃあ、おれも一つ手柄を。
 反応速度が斬り捨てた側近の首。きっと名のある者に違いない。これ
でおれも酸化にいじめられなくて済む^^
 で、拾おうとそこに近づいたんだけど、手を伸ばした瞬間、そい
つのあまりにもぐろい断末魔の表情に手を引っ込めたおれ。
 むしろ、そいつに手を合わせ祈った。おれのこと決して呪わない
でくれ。あっしは悪くありません。やったのは反応速度という悪魔です。








最終更新 2011/10/09 12:57:17 - adradr1
(2011/10/09 12:57:17 作成)