植物や食品の成分が配合された化粧品は珍しくないが、「カタツムリの粘液を使った美容クリーム」と聞くと、

少々ギョッとする人も多いのではないだろうか。

テレビや口コミから火が付き、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで売れているのが、「カタツムリクリーム」だ。



メーカーによっていくつかの種類があるが、そのうちのひとつ「ベベカラコル ナチュラリゼ」は、発売から2カ月経った現在、約6万個を売り上げている。

そもそも、「カタツムリクリーム」が、どうして化粧品として製品化されるに至ったのか。事の起こりは、南米チリにあるカタツムリ養殖場。そこで働く人々の手が驚くほどキレイなうえに、ケガをした際の治癒も早いことが、化粧品会社の注目を集めた。研究の結果、カタツムリの粘液に含まれている成分にその秘密があることがわかり、美容クリームに配合されたのだという。

では、カタツムリの粘液の何が、肌によい効果をもたらすのだろうか。「ベベカラコル ナチュラリゼ」を扱う通販サイト「リアルマーケット」によれば、

肌の修復作用があるアラントイン、老廃物や汚れを除去する効果があるプロティアーゼ、しわやたるみに効果があるエラスチンやコラーゲンなど、

カタツムリの粘液にはさまざまな効能を持つ成分が多く含まれているのだとか。使用感はごく一般的なクリームと変わらず、

「粘液」から想像されるようなネバネバ感や異臭などはまったくない。ほうれい線や妊娠線を薄める効果に優れることから特に30代以上の女性からの支持が厚く、

美容大国である韓国でも口コミで人気を得ているようだ。