Magento2 アップデート手順(git cloneでインストールした場合)
概要
Magento2 インストール(開発者向け)のようにgithubのリポジトリをcloneしてMagentoをインストールしていた場合のアップデート手順の説明。
以下の手順では、tag 2.2.5をインストールしていたものとし、これを2.2.6にアップデートするものとする。
作業前の準備
DocumentRoot以下のファイルとデータベースはバックアップを取っておくこと。
手順
まず、composer.jsonの内容を確認する。インストール後に日本語化モジュール等、モジュールをインストールしていた場合、composer.jsonが変更されている可能性がある。
composer.jsonが変更されている例
# git diff diff --git a/composer.json b/composer.json index 6479861d403..fc87e92de37 100644 --- a/composer.json +++ b/composer.json @@ -70,7 +70,9 @@ "ext-zip": "*", "ext-pdo_mysql": "*", "ext-soap": "*", - "ramsey/uuid": "~3.7.3" + "ramsey/uuid": "~3.7.3", + "veriteworks/m2-japaneselocale": "^1.2", + "magento-japan/m2-jplocalize": "dev-master" }, "require-dev": { "phpunit/phpunit": "~6.2.0",
ここでは、veriteworks/m2-japaneselocale,magento-japan/m2-jplocalizeのふたつのモジュールが追加されているものとして説明する。
composer.jsonが変更されている場合は、一応ファイルのバックアップを取っておく。
# cp composer.json composer.json.bak
次にワークツリーをアップデート先のバージョンのものに更新する。ここでは2.2.6に更新する。
# git checkout 2.2.6
composer.jsonが変更されていた場合などは、checkoutでエラーになることがある。その場合は一旦stashしてcheckout後にマージする等の作業が必要になる。今回は変更差分は少ないので、checkoutでcomposer.json,lockの変更を破棄した後、2.2.6をcheckoutして、手動でcomposer.jsonを修正して変更分をマージする。
# git checkout composer.json # git checkout composer.lock # git checkout 2.2.6 # vi composer.json <-- 変更をマージ(veriteworks/m2-japaneselocale,magento-japan/m2-jplocalizeを追加する)
新しいバージョン用にcomposer moduleを更新する。
# php composer.phar update
DBの更新、キャッシュのクリア等を行う。
# ./bin/magento setup:upgrade # ./bin/magento cache:clean # ./bin/magento setup:di:compile
以上で完了。
独自にブランチを切ってカスタマイズしていたような場合でも、新しい修正分を独自ブランチにマージしていけば同様の手順でアップデートできるはず。