Linuxなどのメモ書き

JavaScript インラインフレーム(iframe)関連


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いろいろハマリがちなJavaScriptでインラインフレームを扱う場合のメモ。

特に断らない限りブラウザのバージョンは以下が前提。
IE6
FireFox1.5

1.iframeのwindow,documentオブジェクトの取得

iframeのwindow,documentの取得方法はIEとMozilla系(NN,FireFox)で異なる。IEはframes配列のwindow,documentプロパティから取得できる。Mozilla系はiframeエレメントのcontentWindow,contentDocumentプロパティから取得できる。

IEでもMozilla系と同じくiframeエレメントのプロパティから取得することもできるが、contentDocumentについてはIEには存在しないので、documentはcontentWindow.documentとしてcontentWindow経由で取得しなければならない。

IE
frames['xxxx'].window
frames['xxxx'].document
xxxxはiframeのID値。

以下でも取得できる。
idはiframeのID値。
IEにはcontentDocumentプロパティは存在しないので注意。
document.getElementById(id).contentWindow
document.getElementById(id).contentWindow.document

Mozilla系
document.getElementById(id).contentWindow;
document.getElementById(id).contentDocument;

2. iframeへのエレメントの追加

インラインフレームの中にappendChild()などでエレメントを挿入する場合、そのエレメントはインラインフレームのドキュメントで作成されていないといけない(以下の例参照)。

var doc;  // インラインフレームのドキュメント
if (document.all) {
  // IE
  doc  = frames[id].document;
} else {
  // Mozilla
  doc = document.getElementById(id).contentDocument;
}

// インラインフレームのドキュメントでエレメント作成
var container = doc.createElement("div");

// インラインフレーム内に追加
doc.body.appendChild(container);
Mozilla系ではdocument.createElement()で作成したエレメントでもインラインフレームにappendChild()できるが、IE6ではエラーとなるので注意。

3. onloadイベント

iframe内のコンテンツの読み込みが完了したら何か処理を行う場合、以下のonloadイベントで実現できる。
<iframe src="frame.html" onload="alert('complete');">

JavaScriptでcreateElement()で動的に作成したiframeに対して同じことを行いたい場合は、iframeエレメントのonloadに関数を登録しておけばよい(Mozilla系)。

IEの場合、onloadに関数を登録しておいてもなぜか関数は呼び出されない。このため、代わりにonreadystatechageを使う。onreadystatechageイベントは読み込み状態を示すreadyStateが変化した時に発生する(IE固有)。イベントハンドラ内でreadyStateをチェックして"complete"になっていれば読み込みが完了している。
var iframe = document.createElement("iframe");
iframe.src = "frame.html";

if (document.all) {
  // IEでのonload代用処理
  iframe.onreadystatechange = function () {
    if (this.readyState == "complete") {
      alert("complete");
      this.onreadystatechange = null;
    }
  }
} else {
  iframe.onload = function () {
    alert("complete");
  }
}

document.body.appendChild(iframe);

4.作成直後のiframeへの書き込み

JavaScriptで動的にiframeを作成(createElement())して書き込みをする場合は、書き込み前にwriteln()で<body>タグを書き出すようにする。これがないとまだ、bodyタグがないため正常に書き込めない。

<html>
  <body>
    <script>
        var iframedoc;
      function onLoad() {
        var iframe = document.createElement("iframe");
        document.getElementById("frame").appendChild(iframe);

        if (document.all) {
          iframedoc = iframe.contentWindow.document;
        } else {
          iframedoc = iframe.contentDocument;
        }
        iframedoc.writeln("<body></body>");
        iframedoc.body.innerHTML = "Inline Frame";  // *1
      }

      window.onload = onLoad;
    </script>

    <div id="frame"></div>

  </body>
</html>
writeln()がない場合の動作のメモ
IEだと、iframeをappendChild()した直後に、まだiframeにbodyがないため(iframedoc.body == null)、(*1)でiframedoc.body.innerHTMLにアクセスした時点でエラーになってしまう。FireFoxだとエラーにはならないが、なぜか正しく出力されない。

writeln()でbodyを書き込まなくても、イベントハンドラ(上記の例だとonLoad())を一旦終了して、ブラウザに処理を戻してやれば、bodyは自動で作成される模様。3.のonreadystatechageイベントを使ってbodyが作られてから書き込みを行うこともできる。(面倒だけど)



最終更新 2006/07/25 16:04:08 - kztomita
(2006/06/21 15:18:41 作成)


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