MFC-7820NをLinuxから使う
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1. 概要
ブラザー工業のプリンター MFC-7820NをLinux (Fedora Core4)からネットワーク接続で使う時のメモ。
2. MFC-7820Nの(個人的に)嬉しいところ
- レーザー印刷
- ネットワークプリンタとして使える
- Linux用のドライバが提供されている
- コピー機としても使える
- それなりに安い(5万6千円程度)
3. 設定
3.1 準備
付属ソフト(Windows用)からMFC-7820NのIPアドレスの設定などを行い、Windowsからネットワークプリンタとして使えるようにする。
3.2 ドライバのインストール
lprドライバ、cupsドライバの二つをインストールする。ドライバ(rpm形式)は以下からそれぞれダウンロードできる。cupsドライバはlprドライバのWrapperで、lprプリンタをcupsプリンタとして動作させている模様。- http://solutions.brother.co.jp/linux/lpr_driver.html#RedHat
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http://solutions.brother.co.jp/linux/cups_driver.html
# rpm -ivh brmfc7820nlpr-2.0.1-1.i386.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:brmfc7820nlpr ########################################### [100%] # rpm -ivh cupswrapperMFC7820N-2.0.1-1.i386.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:cupswrapperMFC7820N ########################################### [100%] Stopping cups: [ OK ] Starting cups: [ OK ] #
インストールはこれで完了。/usr/local/Brother/にファイルがインストールされている。/etc/printcapも自動で作成されている。
3.3 設定
CUPSプリンタとしての設定を行う。ブラウザから「http://localhost:631/」にアクセスすると、CUPSの管理ページが表示される(図1)。「Manage Printers」をクリックすると設定済みのプリンタ一覧が表示される(図2)。ここで、MFC-7820Nが表示されているはず。
初期状態ではプリンタの接続状態がUSBになっているので、これからネットワーク接続に設定を変更する。「Modify Printer」をクリックすると設定ページに移動する。
◎ Modify Printer MFC7820N ページ(*1) ここでは、プリンタのホスト名がMFC7820Nであるものとする。DNSや/etc/hostsであらかじめ設定してあるプリンタのIPアドレスを登録しておくのを忘れずに。lpd://192.168.0.100のようにIPアドレス直指定でもよい。
4. 印刷してみる
図2のプリンタ一覧画面で「Print Test Page」をクリックしてテストページが印刷されればOK。
5. lprプリンタとして
CUPS WrapperドライバのおかげでCUPSからの印刷も可能だが、lprプリンタとしても使える。
シェルからlprで印刷。# lpr -P MFC7820N -o PaperType=A4 test.txt
キューの状態表示。
# lpq MFC7820N is ready and printing Rank Owner Job File(s) Total Size active root 9 Test Page 15360 bytes #