Linux Kernel(2.6)の実装に関するメモ書き

block_write_full_page()


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1.概要

block_write_full_page()はPageCacheのページデータをディスクへWriteBackする汎用ルーチン。

2.実装

プロトタイプ: block_write_full_page(struct page *page, get_block_t *get_block, struct writeback_control *wbc)

  • page: WriteBackするPageCache上のページ
  • get_block: ディスクブロックを取得するget_blockハンドラ(ファイルシステムに依存)
  • wbc: WriteBack制御用のデータ

書込み処理のメインは__block_write_full_page()を呼び出して処理する。

__block_write_full_page()の処理概要

/* 対象ファイル(inode)の最終ブロック番号 */
last_block = (i_size_read(inode) - 1) >> inode->i_blkbits;

/* ページにBufferが無ければここで作成 */
if (!page_has_buffers(page)) {
    create_empty_buffers(page, 1 << inode->i_blkbits,
                           (1 << BH_Dirty)|(1 << BH_Uptodate));
}

/* ページのBufferのうちDirtyでディスクに
 * マップされていないものがあればマップする
 */
do {
    if (block > last_block) {
        /* このBufferはファイルの終端を越えている場合 */
        /* Dirtyフラグを落としてUptodate状態にする */
    } else if (!buffer_mapped(bh) && buffer_dirty(bh)) {
    /* Dirtyなのにまだ、ディスクにマップされていない */

        /* Bufferのデータをディスクに書き込むのに、
         * ディスクブロックを確定させておく必要があるので
         * get_blockハンドラを呼び出してディスクブロックに
         * マップする。
         */
        err = get_block(inode, block, bh, 1);
          :
    }

    /* Next Buffer */
    bh = bh->b_this_page;
    block++;
} while (bh != head);
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最終更新 2007/12/06 01:06:47 - kztomita
(2007/12/06 00:54:57 作成)
添付ファイル
block_write_full_page.png - kztomita


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