Mac OS Xのカーネル Xnuのメモ書き

スレッドのブロックと起動


プロセスをブロックさせるにはthread_block()を使用する。thread_block()する前にwait_queue_assert_wait()などでプロセスをWaitQueueに入れておく必要がある(図1)。

ブロックしていたプロセスを起こすには、wait_queue_wakeup_one()などを使用する(図2)。



図1 プロセスブロック時の流れ



図2 プロセス起動時の流れ


[関連関数]
thread_block(continuation)
カレントプロセスのブロックさせる。
本関数をコールする前に、wait_queue_assert_wait()などでプロセスをWaitQueueに入れておく必要がある。
continuationが指定されていた場合は、Wakeupするとcontinuationで指定した場所から再開する。(thread_invoke())

thread_invoke(old_thread, new_thread, reason)
old_threadからnew_threadにコンテキストスイッチをさせる。
continuationが指定されていたら、そこから再開させる。

thread_go(thread. wresult)
プロセスをRun状態にしてRunQueueに入れる。

thread_wakeup(event)
thread_sleep_mutex()などのスケジューラ内のブロックルーチンでブロックしたプロセスを起こす。thread_sleep_mutex()などのスケジューラ内のブロックルーチンはwait_queues[]のWaitQueueにプロセスを入れる。thread_wakeup()ではwait_queues[]に入れられているプロセスを取り扱う。thread_wakeup時の流れは添付ファイル(thread_wakeup.png)参照。基本的にwait_queues[]を指定してwait_queue_wakeup_one()呼び出すようにしているだけ。


[参考]

最終更新 2006/05/25 14:13:09 - kztomita
(2006/05/23 21:30:02 作成)
添付ファイル
block.png - kztomita
wakeup.png - kztomita
thread_wakeup.png - kztomita


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