vmmap
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スレッドの仮想アドレス空間を管理しているデータ構造を図1に示す。各スレッドのthread構造体のmapポインタが、仮想アドレス管理のためデータの大元、vm_mapへのポインタを持つ。vm_mapにはvm_map_entryのリストがあり、そのスレッドにどの仮想アドレス領域が割り当てられているかを管理している。1つのvm_map_entryが1つの連続した仮想アドレス領域を示す。また、pmapポインタは仮想→物理アドレスへ変換を行なうためのPageTableへのポインタを保持している(参照pmap)。図1 論理アドレス空間の管理
*1 submap
objectは共用体で、vm_map_entry_t.is_sub_map ==
0ならvm_object。1ならvm_mapでSubmapになる。Submapは複数のプロセスでマップを共用する時に使用する。
表1 vm_map_entry内の主なフィールド
表1 vm_map_entry内の主なフィールド
フィールド | 意味 |
---|---|
vme_start | Regionの開始仮想アドレス |
vme_end | Regionの終了仮想アドレス |
object | vm_objectかSubmapが入る共用体。 is_sub_map = TRUEだとSubmap。 |
is_shared | |
is_sub_map | objectはsub_mapである |
protection | Regionへ許可されているアクセス種別。 VM_PROT_READ Read可 VM_PROT_WRITE Write可 VM_PROT_EXECUTE コードの実行可 |