Mac OS Xのカーネル Xnuのメモ書き

WaitQueue


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ブロックしたプロセスをつないでおくキュー。
ブロックする要因毎にキューがある。


[WaitQueueの例]
◎スケジューラのWaitQueue
sched_prim.c::wait_queues[]

スケジューラがブロックさせたプロセスが繋がれる。
sched_prim.cからassert_wait()でこのキューに繋ぐ。

配列のインデクスはeventのハッシュ値。たくさんのプロセスが繋がれるのでばらけるようになっている。


◎セマフォのWaitQueue
struct semaphore::wait_queue

セマフォ取得待ちでブロックしたプロセスがつながれる


Linuxなんかも同じでBlockDevice構造体にI/O待ちのWaitQがあったりした。Xnuもそんな感じでブロック要因毎に存在する。


[関連関数]
wait_queue_assert_wait(wq, event, interruptible, deadline)
カレントプロレスを指定WaitQueueに入れる。
プロセスを止める手順としてはthread_block()の前にこの関数をよんでプロセスをWaitQueueに入れておく。

wait_queue_wakeup_one(wq, event, result)
指定WaitQueueの指定eventのプロセスを1つだけ起動する。

wait_queue_wakeup_all(wq, event, result)
指定WaitQueueの指定eventのプロセスを全て起動する。


[イベントとは]
プロセスをWaitQueueに繋いで、後でWakeupする際に指定する識別子のようなもの。

プロセスを起こすためにeventというキーが存在する。
eventは実態はvoid *でただの値。どういう値を使うかは自由だがキュー内でevent値のバッティングが
通常は何か関連するデータのポインタをeventとして使ってユニークな値となるようにする
wait_queue_wakeup_all()でまとめて起こす必要がる場合はっっっk

セマフォのWaitQueueではWaitQueue自身のアドレス(&wait_semaphore->wait_queue)をeventとして使っている。

semaphore_wait_internal()参照

最終更新 2006/05/23 20:41:28 - kztomita
(2006/05/22 23:10:09 作成)
添付ファイル
waitqueue.png - kztomita


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